季節の鉢花~ミモザ~

ギンヨウアカシア(ミモザ)とは

学名Acacia baileyana
和名ギンヨウアカシア
その他の名前ミモザ
科名/属名マメ科/アカシア属

ギンヨウアカシア(Acacia baileyana)は、春早くに株を覆うほどの黄色い花を咲かせ、よく目立ちます。名前のとおり葉色が銀灰色で観賞価値が高く、庭園樹として人気があります。幹は太くなっても柔らかく、枝葉が茂りすぎると重みや風を受けて枝が地面に接するほど大きく曲がることもあります。幹を添え木と支柱でしっかり支えておきましょう。大きく育つため、ある程度生育したら樹形維持のための剪定が必要となります。ミモザと混同されやすいのですが、ミモザとして流通しているアカシアは別種のフサアカシア(A. dealbata)のことです。フサアカシアより多少コンパクトな樹形もギンヨウアカシアの魅力です。

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。

水やり

庭植えで植えつけ1年未満の株や鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで根づいた株は、よほど乾燥しないかぎり特に必要ありません。

肥料

鉢植え、庭植えともチッ素を控えるようにし、開花後にリン酸とカリの多い速効性化成肥料を施します。

病気と害虫

病気:特にありません。
害虫:イセリアカイガラムシ、ミノガ類

イセリアカイガラムシは樹液を吸汁します。また、排せつ物が付着した葉にカビが発生し、すす病を誘発します。年に2~3回発生しますが、発生時期は決まっていません。白く柔らかいすじのついた大きな「卵のう」が枝に目立つので簡単に見つけることができます。この卵のうからは数百の幼虫がかえるので、放置すると大発生します。
ミノガ類とは一般にいわれるミノムシのことです。7月から8月に幼虫が発生して葉を食害し、秋には枝にミノをつくって冬を越します。春に再び葉を食害し、やがて成虫となります。雌は自分のミノの中に卵を産むので、抜け殻だと思ってミノを放置すると、年々数がふえ被害が大きくなります。

用土(鉢植え)

水はけがよければ特に土質を選ばないので、市販の培養土が使えます。また、赤玉土(中粒)2に対し完熟腐葉土1を混ぜたものなどでもよいでしょう。

黄色でふわふわしているミモザはシンボルツリー著しても人気です。
一気に大きくはならないので成長過程をお楽しみください。