季節の鉢花~コスモス~

コスモスとは

学名Cosmos bipinnatus
和名アキザクラ(秋桜)
科名/属名キク科 / コスモス属

コスモスの花は、ピンクや白に加えて濃赤、黄やオレンジ色、複色が登場し、年々カラフルになっています。

性質はいたって丈夫で、日当たりと風通しがよい場所であれば、あまり土質を選ばずに育ちます。日本の秋の風物詩となっているコスモスは、

コスモス・ビピンナツス(Cosmos bipinnatus)という種類です。メキシコの標高1600m以上の地域に自生し、日本と同様に、秋になると道路わきや

休耕地で、ピンクやまれに白い花を咲かせて群生するのが見られます。このコスモス・ビピンナツスは、日が短くなると花芽をつける短日植物なので、

かつては夏にタネをまき、秋に花を楽しむものでした。和名の秋桜は、その開花期にぴったりの名前です。

しかし、近年は、それほど日の長さに影響されずに開花する早生品種が主流になり、春にタネをまいて夏から開花を楽しむケースがふえています。

ただし、秋にならないと開花しない晩生品種を早い時期にタネまきすると、開花する秋までに草丈が高くなりすぎるので、8月に入ってからまきましょう。

早生品種もまく時期が遅ければ遅いほど、低い草丈で楽しめます。

育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場

鉢植えは、生育期間を通して、風通しのよい日なたに置きましょう。遅くタネまきしたものは、霜が降りるようになったら、

夜間は室内に取り込むと長く花が咲き続けます。庭植えの場合は、風通しと水はけのよい日なたに向きます。

水やり

鉢植えの場合は、生育期間を通して、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。庭植えでは、雨水がかかる場所では、

ほとんど水やりの必要はありません。

肥料

少ない肥料でもよく育つので、肥料の施しすぎは禁物です。特に庭植えでは、肥料を施しすぎると非常に大きくなってしまいます。

元肥として緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-15)を施すだけで十分です。鉢植えの場合は、逆に肥料が不足しがちになります。

生育の様子を見ながら、緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を置き肥し、さらに液体肥料(N-P-K=6-10-5)を施しましょう。